マーケティングコラム
採用担当者必見!採用活動を変える
「動画活用の効果と実践ガイド」
本記事では、採用活動に動画を活用することで、どのような効果をもたらすかを解説します。
こんな方にお勧めの記事です。
- 採用担当者
- Web担当者

採用活動のオンライン化が進む中、企業が求職者に「自社の魅力」を伝える手段として、採用動画の活用が急速に広がっています。文章や写真だけでは伝えきれない企業の雰囲気や社員の人柄などを動画ならリアルに表現できるためです。さらに、映像と音声を組み合わせることで、求職者の記憶に残りやすく、企業の魅力をより鮮明に伝えられます。
本記事では、採用動画が注目される背景と、企業が導入することで得られる具体的なメリット、動画制作で失敗しないポイントなどを解説します。
1.採用活動の成果が伸び悩む…
採用動画で得られる主な効果とメリット
少子化などの影響で採用市場での企業間における競争が激化する中、従来の求人広告や企業説明会だけでは十分な成果を得られない企業が増えています。
採用ミスマッチを防止しつつ、応募者数の確保を図るためには、企業の魅力をしっかりと求職者に発信していくことが必要となります。
こうした状況下で、注目されているのが採用動画です。動画は、文章や写真では伝えきれない情報を短時間で効果的に届けることができ、求職者の理解や共感を深める強力なツールとなるので、採用活動でも積極的に取り入れたいコンテンツです。
就活・転職活動を経験したことのある方々を対象にしたアンケートでは、85%が採用動画や会社紹介動画を意思決定の参考にしていると回答していることから、動画は就職・転職活動における主要な情報源となっていることがわかります。テキストだけでは伝わりにくい職場の雰囲気や社員が働く姿を、動画で確認するのが一般的になりつつあります。
動画を制作していない企業は、求職者による就職先の比較検討段階で 情報提供面で見劣りするリスクも生じています。
就活・転職の際に企業の採用動画・会社紹介動画を参考にしましたか?(n=200)
![[イメージ]就活・転職の際に企業の採用動画・会社紹介動画を参考にしましたか?(n=200)](../../common/img/marketing-guide/2026/202601_34/img02.png)
また、採用動画を視聴した人の80%が志望度に変化があったと回答しており、動画は候補者の感情・興味を動かす大きな要因になっており、採用動画は企業理解の促進や求職者の志望意欲を高める後押しコンテンツとして有効です。
採用活動で自社に合った人材を確保したい場合には、制作した採用動画を採用サイト、SNS、企業説明会やインターンシップなどと連動させて、多方面から自社の魅力や働き方などをしっかりと求職者に伝えるようにしましょう。
●採用動画を視聴することによって、志望度に変化はありましたか?(n=200)
![[イメージ]採用動画を視聴することによって、志望度に変化はありましたか?(n=200)](../../common/img/marketing-guide/2026/202601_34/img03.png)
- 引用元 :株式会社AVII IMAGEWORKS(URL:AVII IMAGEWORKS)
就職・転職における採用動画に関するアンケート(2025) - AVII IMAGEWORKS(外部サイトにリンクします) - 調査期間:2025年8月28日~9月11日
次に、採用動画の主な効果を紹介します。
1.企業理解の促進
採用動画は、事業内容や職場の雰囲気をリアルに伝えることができます。社員が仕事へ取り組む様子や働いているオフィスを映像で見せることで、求職者は働くイメージを具体的に描けるようになります。これは、テキストや写真だけでは難しいポイントです。
2.印象に残りやすい
先程の調査結果が示していた通り、動画は印象に残りやすく、企業の魅力を効果的に伝えられます。短時間で多くの情報を届けられることも求職者の記憶に残る理由の一つです。
3.採用ミスマッチの防止
入社前後のギャップは、早期離職の大きな原因となります。採用動画で実際の業務や自社の社風を事前に伝えることで、求職者は自分に合うかどうかを判断しやすくなり、企業と求職者の間のミスマッチを防ぐことができます。
4.採用工数・コスト削減
説明会や面接で繰り返し説明する内容を動画で代替することで、採用担当者の負担を軽減できます。さらに、一度制作した動画は採用サイトやSNSなどの複数の媒体で活用できるため、コスト削減にもつながります。
5.企業ブランディングの強化
採用動画は、企業の理念や価値観を表現するのに最適な手段です。映像を通じて、求職者からの共感を生むことで志望度を高めることにつながります。採用動画に独自のアピールポイントを加えることで、競合との差別化にもつながります。
2.採用動画制作で失敗しないために。
知っておきたいポイント
採用動画といっても、企業がどのような情報を求職者に届けたいのかによって、動画の構成や演出は大きく異なります。ここでは、採用活動でよく活用される動画のタイプと、制作時に押さえておきたいポイントを紹介します。
採用動画の種類
1.会社紹介動画(事業説明動画)
企業理念やビジョン、事業内容を伝える動画で、まずはこの動画を制作することが重要です。採用ブランディングにも直結し、求職者にどんな会社なのかを短時間で理解してもらうことができます。求職者にとっては企業の第一印象を決定づける動画となるでしょう。
2.社員インタビュー動画
現場で働く社員の声を届けることで、求職者が入社後の働き方を想像しやすくなります。実際の働き方や入社までのキャリア、社内での職務の変遷などを語ることで、求職者に企業の魅力や入社後のキャリアをより具体的に伝えられます。
3.オフィス・職場紹介動画
働く環境や設備を映像で見せることで、企業の雰囲気を視覚的に伝えます。特に、職場の空気感やチームの雰囲気は写真や文章では伝えきれないため、動画ならではの強みです。
4.1日密着動画
社員の1日に密着し、実際の業務や働き方をリアルに見せる動画です。求職者が企業の一員として働くイメージを描きやすくなり、入社後のミスマッチ防止に効果的です。
採用動画制作のポイント
採用動画はただ制作するだけでは効果が限定的です。求職者の心に響く動画にするためには、次のポイントを押さえることが重要です。
1.応募までのシナリオ設計
動画を視聴した求職者が、どのように感じるかをイメージしながらコンテンツを考えることが大切です。
採用動画のコンセプトと採用サイトや求人広告の記載内容を合わせて、媒体ごとに発信している情報が異なるということがないようにしましょう。一貫性のある採用コンセプトを設計し、求職者が応募に至るまでの道筋を意識した動画制作を心がけましょう。
2.ターゲット設定とペルソナの明確化
誰に向けて発信するのかを明確にすることで、動画の内容やトーンが決まります。新卒採用と中途採用では、求められる情報が異なります。また、新卒採用の中でもどのような学生に入社してほしいかを「チームワークを重視する」、「積極的にチャレンジする」などの価値観まで含めて、求職者像を定めるようにしましょう。
3.企業の魅力の洗い出しと差別化ポイント
他社にはない強みを動画に反映させましょう。例えば、独自のキャリア制度や働きやすい環境など、求職者がここで働きたいと思える要素を盛り込むことが効果的です。
4.理想と現実の双方を取り入れる
動画内では理想像だけではなく、今の企業や職場のリアルな姿もしっかりと見せることが大切です。理想像だけを見せると、動画と違うというミスマッチが生じ、早期離職の可能性が高まります。リアルな現場の様子も伝えることで、信頼感を醸成しましょう。
5. 視聴環境を考慮した最適化
現代の求職者の多くはスマートフォンで動画を視聴するため、PCとスマホの両方での視聴環境を考慮した制作が必要です。また、意外と見落としがちですが、採用動画の長さは短めがベストです。
長すぎる動画は最後まで視聴されにくく、離脱率が高まります。長めの動画でも2~3分以内に収めるようにしましょう。特にSNSでの拡散を狙う場合、30~90秒程度が理想的です。
6. 動画公開後の効果測定と改善
採用動画は公開後の効果測定と改善が欠かせません。再生回数だけでなく、応募率や離職率の変化を追うことが重要です。PDCAを回しながら、動画をリニューアルし、効果的なコンテンツへ改善していきましょう。

3.事例でみる
“成果につながる” 採用動画活用術
採用動画は、ただ制作するだけではなく、目的に応じた工夫を取り入れることで大きな成果を生み出します。ここでは、実際の事例をいくつか紹介し、そのポイントを解説します。
例えば、ある企業では、新入社員である主人公のアニメーションを使い、入社後のキャリアステップをストーリー仕立てで紹介し、慣れない仕事で失敗もしてしまう日々から、徐々に周りの人から認められ成長していく姿が描かれています。セリフはないものの、どのような仕事をするのか、職場の雰囲気が伝わり、視聴者にとっても親しみやすく、理解しやすい仕上がりになっています。
- 出典:株式会社ネオキャリア
採用動画の効果とは?コロナ禍で注目が増す新時代の採用手法をご紹介!(外部サイトへリンクします)
別の企業では、採用動画制作後に公式LINEでも活用しています。公式LINEでの動画再生数は2,000回を超え、応募率の向上に大きく貢献しています。採用動画をSNSで活用することで、求職者との接点を増やしたよい例に当てはまります。
- 出典:株式会社moovy
採用動画の効果やメリット・デメリット!事例も含めて徹底解説 | moovyコラム(外部サイトにリンクします)
介護・福祉業界の人材不足という課題に対し、動画で活路を見出した非営利団体もあります。職員のインタビューを中心に、施設の温かい雰囲気や仕事のやりがいを伝えるドキュメンタリー調の動画を制作しました。それまで他の求人媒体ではほとんど応募がなかった状況でしたが、動画公開後には8名もの採用に成功しました。入社した職員が「動画で見た社風に魅力を感じた」と語っている点からも、採用動画の効果の大きさがわかります。
- 出典:株式会社逆光
採用動画の効果とは?最大化するポイントと成功事例3選を完全解説 | 株式会社逆光(外部サイトにリンクします)
さらに、「自社の悪いところを言ってみた」というユニークなテーマで座談会動画を制作した企業もあります。理想像だけを見せず、悪い面も伝えつつ、最終的にはその点も含めていいところがたくさんある会社というリアルな魅力を伝えることができています。
- 出典:株式会社プルークス
採用動画の活用で期待できる効果とは?制作時のポイントや事例も紹介(外部サイトにリンクします)
これらの事例からはターゲットに合わせて、動画の演出を工夫し、採用動画をSNSなどで活用することで、求職者との接点の増加、理想像だけを見せずに悪い面も伝え、リアルな現場の様子を動画で活用することの重要性を知ることができます。
弊社でも社員インタビュー動画を制作し、YouTubeで公開しています。実際に採用イベントに参加した求職者から、社員インタビュー動画を閲覧した感想を聞くこともあり、採用動画の効果を実感しています。
弊社が社員インタビュー動画で制作する際に重視したのは、「社員のリアルな声を届ける」ことです。インタビュー対象者には所属部署や年齢が異なる社員を選び、新卒と中途採用の両方を含め、多様な視点から自社の魅力を語ってもらいました。
社員にとってインタビューやYouTube出演は初めての経験なので雑談を交えることで緊張をほぐし、カンペを使わずに撮影することで、その人ならではの自社に対する本音を引き出すことにこだわりました。また、心に残る言葉はテロップで強調し、視聴者に印象づけています。
インタビュー自体は15~20分ほど実施しましたが、90秒以内に編集することで視聴者の離脱を防ぎ、最後まで見てもらえる構成にしました。さらに、動画が単調にならないようにモノトーンの色調を取り入れる工夫を加えています。
こうした工夫をすることで、この動画は情報発信にとどまらず、社員のリアルな声と会社の雰囲気を伝えるコンテンツになりました。
- ▼弊社の社員インタビュー動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLkkIbUamNVze-F6KJKliK68VSr__On4Lw(外部サイトにリンクします)
4.まとめ
企業が求職者に自社の魅力を伝える手段として、採用動画は欠かせない存在になっています。文章や写真では伝えきれない情報を動画なら短時間で効果的に届けることができます。
採用動画には、企業理解の促進、印象に残りやすい情報提供、採用ミスマッチ防止、採用工数削減、企業ブランディング強化といった多くのメリットがあります。
企業の事例からもわかるように、ターゲットに合わせた演出やSNS活用、リアルな情報提供が成果につながる重要なポイントです。制作した動画を掲載する場として、採用サイトの中身も充実させることで、より効果を高めることができるので、採用サイトと動画を連動させるように心がけましょう。
採用動画は採用活動の質を高めるコンテンツです。まずは会社紹介動画や社員インタビュー動画から始め、採用サイトとの連動や効果測定を行いながらPDCAを回すことで、応募率の向上や採用ミスマッチの防止に大きく貢献できます。
採用動画で、あなたの企業の魅力をもっと伝えてみませんか?
※本記事は、2026年1月に作成、公開しました。記事の内容は当時のものです。






