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Web担当者の負担を軽減!Looker StudioがもたらすBtoBマーケティングの効率化とは?

本記事では、BtoBマーケティングにおいて、デジタルチャネルのマーケティング基盤となるWebサイトのアクセス分析の効率化について解説します。

以下のような方々にご紹介する記事です。

  • Webアクセス分析にGA4を利用しているが、GA4の使い方が難しい
  • 社内報告にあたり、Webアクセス分析レポート作成に時間を要している
  • 分析やレポート・報告の時間を削減し、企画や外部へのアクションのための業務に活用したい
[イメージ]Web担当者の負担を軽減!Looker StudioがもたらすBtoBマーケティングの効率化とは?

企業のWebマーケティングにおいて、Web担当者が直面する課題の1つは、膨大なデータの分析と報告です。そこで登場するのがWebのアクセス分析や自動集計レポート作成によりWeb担当者の負担を軽減し、Webマーケティングの効率化を実現する「Looker Studio」です。今回のコラムでは、Looker Studioの導入がもたらす効果や具体的な活用法について解説します。これにより、Web担当者が効率的にデータを活用し、Webサイトの改善・最適化に集中できるよう支援します。

市場概況

マーケティングやWebなどの担当者の業務は多岐にわたり、まわりからはその負荷や負担が見えにくいことが多いと言われています。ここで、人員についての課題感や、残業時間についての調査結果をご紹介します。2020年以降、パンデミックの影響で顧客のターゲティングや営業活動が難しくなったこと、AIが急速に進歩してきたことで、変化するマーケティングやWeb運用形態への対応を求められたり、デジタルコンテンツが急増・飽和したりしていることなども、マーケターやWeb担当者を悩ませている課題となっています。

●「2023年のマーケティング部門の課題」だと思う度合いを答えてください

マーケティング担当の人員が増員できないこと、もしくは人員が減らされたこと

(n=732)

[イメージ]●「2023年のマーケティング部門の課題」だと思う度合いを答えてください [イメージ]●「2023年のマーケティング部門の課題」だと思う度合いを答えてください

また、フルタイムで企業のマーケティング業務に従事する日本のビジネスパーソン732名を対象にオンラインで実施した調査をまとめた上記のグラフでは、残業時間が「増加傾向」と回答した方の理由は「人員が足りないため」(75%)が最多。次いで「仕事量が増えたため」(67%)が続きます。残業時間が「減少傾向」と回答した方の理由は「残業が制限されたため」(42%)が最多でした。

●ここ数年で、残業時間が「増加傾向」と回答した方にお伺いします。その理由を教えてください。

(n=12904)

[イメージ]●ここ数年で、残業時間が「増加傾向」と回答した方にお伺いします。その理由を教えてください。

上記のグラフでは、残業時間が増加傾向と回答した方の理由のトップ2つが、人員不足と仕事量の増加で、それぞれ75%と67%という数値でした。

データをもとに考える

上記の2つのグラフから、現場では、人員が増員できないことや人員が減らされたことに対する課題感があり、人員が足りておらず、仕事量が増えているという経営課題の残業(人件費)増加という、両者の課題が、表裏一体であることがわかります。そして、これらを解決するためには、現場で業務を担当している従業員の業務負担を、デジタルの力で軽減させる施策やツールの導入を経営視点で検討・実施することが求められていると言えるでしょう。

[イメージ]データをもとに考える

ここがポイント!

では、BtoBマーケティングにおいては、どのように現場の業務負担を軽減して業務効率を上げ、かつ、事業の成長や業績UPのために、Webサイトのアクセスデータをどのように活用すればいいのでしょうか。
以下5項目にポイントをまとめていますので、ご参考にしていただければと思います。

目次

1. BtoBマーケティングにおけるデータ活用の新たな局面

[イメージ] BtoBマーケティングにおけるデータ活用の新たな局面

BtoB企業のWebマーケティングにおいて、データの活用がますます重要視されています。特に、Web担当者が直面する課題の1つは、膨大なデータの分析と報告です。このような課題には、Googleが提供しているLooker Studioという自動レポートツールが役立ちます。このツールは、Web担当者の負担を軽減し、Webマーケティングの効率化を実現するものです。本記事では、Looker Studioの導入がもたらす効果や具体的な活用法について解説します。これにより、Web担当者は効率的にデータを活用し、Webサイトのコンバージョン改善に注力できるでしょう。

当社では、BtoB企業のWeb担当者が確認すべきポイントを標準レポートとして装備したLooker Studioを活用した「Webアクセス分析自動集計レポート」のサービスを構築サービス「Webアクセス分析自動集計レポート」を提供しています。

関連情報:Webアクセス分析自動集計レポート

2.Webアクセス分析自動集計レポート(Looker Studio)の概要と特徴

初心者でも安心

Webサイトアクセスの分析値があらかじめレポートフォーマットに整形され、画面から即時Webサイトの状況を確認できます。GA4の複雑な画面からデータを拾っていく作業は不要です。
また、BtoB企業のWeb担当者が確認すべき基本レポートを標準装備していますので、その画面のまま上長または経営層へ報告が行うことも可能です。

テンプレート化された見やすいレポート画面

必要なレポートは、「Webアクセス分析自動集計レポート」に備わっています。Web担当者が行うのは、データ集計期間の指定だけです。複数のレポート画面を順次ページ送りするだけで、すべて確認できます。

数値の見方のヒント付き

「Webアクセス分析自動集計レポート」にはさまざまなデータが出力されます。そのデータが何を示しているかという説明およびヒントも掲載されます。Web担当者は、このデータからWebサイトの改善ポイントを導き出す作業に時間を費やすことができます。

3.Webアクセス分析自動集計レポート(Looker Studio)の導入メリット

Webマーケティングにおいては、お問い合わせ獲得をゴールとしているケースが多いと思います。しかしながら、より広義なマーケティングを示すBtoBマーケティングでは、商談の創出、売上拡大への貢献が求められます。

BtoB企業のWebサイトはデジタルチャネルとしての1つの顧客接点です。しかしながら、マーケティングオートメーションツール(以下MAツール)を利用して、見込み顧客(以下リード)の名刺情報の獲得や、顧客の興味属性データを獲得、BtoBビジネスの特徴でも中長期的な顧客との関係性維持・深耕(ナーチャリング)するための基盤でもあります。

Web担当者としてはWebサイト自体のパフォーマンスを計測し、ゴールとなるお問い合わせ獲得までのボトルネックを発見し、改善することがミッションとなりますが、商談獲得をゴールとするとWebサイトのアクセス分析だけでは不足することになります。

BtoBマーケターはより多くのデータとは向き合うことになりますので、Webサイトのアクセス分析だけに時間を費やすわけにはいきません。「Webアクセス分析自動集計レポート」は、Web担当者はもちろんBtoBマーケターとしても限られた時間内で必要なデータを得ることができるのです。

関連記事:BtoBマーケティングで効果測定するための指標とツールの選び方

4.Webアクセス分析自動集計レポート(Looker Studio)の分析レポート

Webアクセス分析自動集計レポートではBtoB企業のWebサイトの状況を可視化するための基本レポートを標準装備しています。

[イメージ]Webアクセス分析自動集計レポート(Looker Studio)の分析レポート

基本レポートに加えて、独自のレポート追加もカスタム対応も可能です。

1.サマリ

このレポート画面では、Webサイトのアクセス状況のサマリを確認できます。ユーザー数、セション数、表示回数、エンゲージメント時間、率などのデータを表示しています。

2.来場者属性

新規来訪者、アクセスデバイス、地域を確認できます。Webマーケティングにおいてリピーター数はもちろん大切ですが新規顧客開拓の視点では、新規の来訪者を増やし続けることが必要でしょう。

3.流入チャネル

Webサイトのアクセス上昇には、外部からの流入も大きなウエイトです。自然流入(検索エンジンからの流入)はもちろん、有料広告からの矯正流入、その他関連外部メディアからの流入とさまざまなチャネルからの流入を確認し、最適化していく必要があるでしょう。

4.来訪者の着地ページ

BtoB企業の場合、多くは会社情報が参照されます。しかし、お問い合わせ獲得のためには顧客に便益を提供できる貴社プロダクトの認知と深い理解を促す必要があります。
トップページや企業情報ではなく、狙ったマーケティング対象のプロダクト関連ページに来訪者が着地しているかを確認しましょう。

5.来訪者の回遊状況

マーケティング対象のプロダクトページはもちろん、より詳細な情報を提供しているページ、また関連商品のページと来訪者が情報を求めサイト内を回遊している状況を把握しましょう。

6.アクセス上位コンテンツ

マーケティング対象プロダクトのアクセスが上位になるのが望ましいですが、時として別のページが上昇してきます。これは潜在顧客が貴社の別のプロダクトに興味を抱いていることになります。いわば顧客ニーズの把握です。顧客の求めるコンテンツに注目し、Webコンテンツを改善していきましょう。

7.お問い合わせ状況

BtoB企業のWebサイトには社へのお問い合わせ、各プロダクトに関するお問い合わせ、採用に関するエントリーなどの数々のフォームが存在していると思います。それぞれのフォーム通過状況を可視化しています。Web担当者としてのゴールの状況が確認できる画面です。

8.来訪者の能動的なアクション

Webサイトには資料のダウロードや外部サイトのリンクなど、プロダクトの基礎情報以外のコンテンツが多く存在していることと思います。特にフォーカスすべきは、来訪者が能動的に情報を取得する行為「資料ダウンロード」です。顧客視点で価値のあるホワイトペーパー類の量産および提供が貴社のリードとの関係性を向上させます。

5.Webアクセス解析とBtoBマーケティングの関係性

BtoBマーケティングには、「部分最適」と「全体最適」という言葉が使われます。「部分最適」とは、さまざまな施策を実施するも、その施策自体の成果だけにフォーカスしているいわば近視眼の状態です。Webサイトであればアクセス数、メールであれば開封率、広告であればCPAといった各施策の効果だけに目を向けている状態です。
しかし、BtoBマーケティングのゴールは有効商談の創出です。それら施策に一喜一憂するのではなく、それら施策がどのように売上に貢献するため営業プロセス全体の一連の流れの何に貢献しているかを理解する必要があります。

[イメージ]Webアクセス解析とBtoBマーケティングの関係性

この図はBtoBマーケティングにおけるデジタルとリアルの施策の例ですが、顧客の置かれている状況によってさまざまな施策を実施する必要がありますが、すべて顧客の購買ステージを右側へ移行してもらうための施策であることが求められます。

BtoBマーケティングは、データに基づいて施策を実行しPDCAを回すべきですが、各施策で得られたデータが、売上貢献と相関関係がある必要があります。この理解が欠けていると、ひたすら施策にマーケティング予算を投じるだけとなり、経営層から活動自体の見直しが求められかねません。

Webサイトというチャネルにおいては、今回ご紹介した「Webアクセス分析自動集計レポート」によって必要なデータは予め用意された状態を作り上げ、MAツールによって顧客のデジタル上のアクティビティを計測、購買温度が高まった事を検知して営業と連携する。といった、営業プロセスの全体最適が求められます。
※この全体最適のプロセス構築については、「BtoB企業向けのマーケティング支援とコンサルティング」でもご案内していますので、ご参考にしていただければと思います。

今後の展望

企業のWeb担当者、BtoBマーケターの皆様は、データを取得し、レポートをまとめることが本来の仕事ではありません。データから、ボトルネックを発見して改善に結びつけ、売上を拡大させ、最終的には事業の成長を実現するために何をすべきか?という事を考えたり実施したりすることが仕事です。そのためにも、レポート作成に費やす時間は、改善・短縮していきましょう。

次回は「オンラインとリアルの展示会がBtoB企業にもたらす効果とは?」についてご紹介予定です。
どうぞお楽しみに!

■過去のコラムは以下からご覧ください。
マーケティングコラム

※本記事は、2024年4月に作成、公開しました。記事の内容は当時のものです。

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