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Account Engagement(旧 Pardot)の特徴や機能、マーケティング効果とは?

本記事では、Account Engagement(旧 Pardot)の特徴や機能、マーケティング効果を解説します。

以下のような方々にご紹介する記事です。

  • マーケティング担当者
  • 営業支援担当者
  • ビジネスの成長を目指す経営者
Account Engagement(旧 Pardot)の特徴や機能、マーケティング効果とは?

Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot)(以下:Account Engagement(旧 Pardot))は、セールスフォース・ジャパンが提供するマーケティングオートメーション(以下:MA)ツールです。このツールは、見込み客の情報を一元管理し、顧客ステータスに合わせてマーケティングに必要とされるさまざまな施策や打ち手を自動化・効率化し、マーケティング部門と営業部門を効率的に連携できるプラットフォームとして注目されており、日本で広く使用されています。今回はAccount Engagement(旧 Pardot)の特徴や機能、マーケティング効果についてご紹介します。

市場概況

昨今、さまざまなMAツールが市場に登場してきており、ツールの認知が広がっていますが、市場規模はどのくらいなのか、国内でどのようなMAツールが多く導入されているかについて、調査結果からご紹介します。

MA市場規模の推移は、矢野経済研究所の調査結果(※1)によると、コロナ禍だった2020年は約543億円でしたが、2026年には約865億円までに成長すると予測され、MAツールの需要は今後もますます高まると考えられます。

DMP(*)/MA市場規模推移・予測

*DMP: Data Management Platform

次に、国内で最も採用されているMAツールをご紹介します。国内で最もシェア率の高いMAツールは、セールスフォース社が提供するAccount Engagement(旧 Pardot)です。Account Engagement(旧 Pardot)は、オートメーションルールを設定し、さまざまな施策を効率的に実行させることができます。また、同社が提供している営業支援システムのSalesforceと連携することで、データの一元管理や顧客情報をリアルタイムで共有することが可能になります。これにより、マーケティングと営業の連携強化を図ることもできるという強みがあります。

「マーケティングオートメーション」国内顧客ドメイン数
  • (※1)引用元:「「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年4月)」/ITmedia マーケティング
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    https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2404/02/news015.html(外部サイトにリンクします)

データをもとに考える

MAツールの需要は今後も高まると考えられます。顧客の購買行動や企業の営業スタイルはますます多様化しており、顧客との接点は増える一方で複雑化しています。適切なコミュニケーションをとるためには、MAツールの活用が不可欠です。また、少子高齢化が進んでいる日本では、人口減少による人手不足や人材採用の難しさが顕著であり、業務の効率化や生産性向上を目指すためにも、MAツールの導入が市場拡大の追い風となるでしょう。
さらに、MAツールのなかでもAccount Engagement(旧 Pardot)の需要が高いということが調査結果からおわかりいただけたことと思います。次にAccount Engagement(旧 Pardot)の主な機能と特徴をご紹介します。

[イメージ]データをもとに考える

ここがポイント!

Account Engagement(旧 Pardot)の主な機能と特徴

●トラッキング機能:
自社サイトにアクセスした見込み客が、どのような行動をしたのかを追跡・記録していく機能です。Webサイトに訪れた見込み客がどのページからどのページへ遷移したか、どれくらいの時間閲覧していたのかということがわかるので、興味・関心を把握できます。

●スコアリング機能:
サイト内での行動に応じて、自動で見込み客に点数をつけていく機能です。Webサイトの閲覧状況や資料ダウンロードの有無などのアクティビティデータに基づいて見込み客の成熟度を数値化できます。

●グレーディング機能:
自社のターゲットとして適切かどうかを見込み客の属性に合わせて判断する機能です。業種や企業規模、役職などの情報から成約の可能性が高い見込み客を抽出し、マーケティングを効率化できます。スコアリング機能と併用することで、より確度の高い見込み客を抽出できます。

●オートメーションルール機能:
ナーチャリングプログラムやステップメールの設定機能です。パーソナライズされたアプローチを自動で行い、見込み客の関心や導入意欲を高めます。

●フォーム、ランディングページ作成機能:
資料請求やメール登録など、各種フォームを作成でき、見込み客の情報収集を効率化します。ランディングページの作成機能も搭載し、ドラッグ&ドロップで操作できるので、専門知識がない方でもランディングページが作成可能です。また、フォームハンドラーという機能を利用すると、外部のフォームを連携して使用できます。

●メールA/Bテスト機能:
ABテストはメールの送信内容によって開封率やクリック率などの変化を見たい時に最適です。件名はどういった文言にしたらよいのか、送信者は誰が良いのかなど結果をもとに、開封率やクリック率が高い方を今後のメール施策に採用します。この作業は自動化できるので、効率的にメールマーケティングを進めることができます。

●各種レポート機能:
収集したさまざまなデータを、リアルタイムで集計・加工し、数値やグラフで視覚的に表示できる機能です。施策効果やROIを分析など、マーケティングのさまざまなシーンで活用できます。

●サービス連携機能:
Account Engagement(旧Pardot)の場合、開発元のセールスフォース社の製品「Sales Cloud」「Service Cloud」と組み合わせることで、1つのツールとして活用することができ、より大きな効果を発揮してくれます。

関連情報:BtoB企業 デジタルマーケティング 基礎講座(01~06)
https://www.youtube.com/channel/UCzJ6lDFgtJPtSWyzlbXC_HQ(YouTubeにリンクします)

[イメージ]ここがポイント!

今後の展望

「Account Engagement(旧 Pardot)」は、特にBtoBマーケティングにおいて、リード生成からクロージングまでのプロセスをスムーズにするための重要なツールです。顧客の行動履歴を追跡し、それに基づいてパーソナライズされたコミュニケーションを提供することで、顧客体験を向上させます。また、マーケティングキャンペーンの成果をリアルタイムで分析し、ROIを最大化するための洞察を提供します。国内市場においても、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションの一環として採用しています。このようなツールの普及は、ビジネス環境におけるマーケティングの効率化と革新を促進することでしょう。

次回は「BtoBマーケティングでリード育成するためのメールマガジンの作り方と配信方法」についてご紹介予定です。
どうぞお楽しみに!

■過去のコラムは以下からご覧ください。
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※本記事は、2024年4月に作成、公開しました。記事の内容は当時のものです。

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